道具の選び方
周囲の反対を押し切ってでも彼を選んだ理由


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また、変なモノを買ってしまいました。 14年も昔に生産されたビー・エム・ダヴリューです。 いいえ、車ではありませぬ、オートバイです。

さて、恐縮ですが、今回は道具の選び方についてのエッセイですので、どうぞ読んでやっておくんなまし。

旧いビーエム。壊れるそうです。突然動かなくなるそうです。そしてその辺のバイク屋じゃ修理お断りされちゃうらしいです。そこらのバイク中古屋にいけば、もっと安上がりで、もっと快適な国産バイクはいくらでも有ります。否、こんなビーエムより悪いバイクの方が少ないと言った方が良いかも知れません。でも何故こんなモノを買ったのかって、

それはカッチョイイからです。性能など期待しておりません。飽くまで外車という魅力に尽きます。これは私の個人的な主観なので、誰が見てもカッコイイとは思っていただかなくても結構です。だって両側に張り出したあんなヘンテコなシリンダーを持ったエンジン、イっちゃってる人じゃないとカッコイイなんて思えないでしょうから。

私はモノを選ぶとき、どうも不便なモノだとか、少数派なものを選んでしまいがちです。いかに高価なものであってもその方針は崩れない模様です。

大体の人はモノを選ぶとき、消去法を取っていくのだと思います。例えば、車であれば快適さ、かっこよさ、操縦性、燃費、諸々のマターを考慮し、自分の求めるポイントを中心に「バランス」を考え、最も条件に合うモノを選んでいくのだと思います。しかし、私の場合そう多くを求めず一点豪華主義と言いましょうか、一つのマターに惚れ込んでしまえば他のマターなど、どんなに障害になろうが構わなくなってしまい、結局、他人から見て変なモノばかり買ってしまうという始末であります。

しかし、こうも条件を並び立てて道具を選んで、買って、使ってしまうと、妥協と矛盾に挟まれてしまって返って楽しみが少なくなってしまう気がするのは私だけでしょうか。

例えば、大雨の日。オープンカーを選んだ人の苦労はカローラを選んだ人の何倍も辛いかも知れません。ある人にはしなくて済む苦労を金を出して買った大馬鹿者に思えるでしょう。そりゃ、幌の隙間から冷たい水がしみ出してくるかも知れませんし、凍てつく冷風も差し込んでくるかも知れません。しかし晴れの日。海岸線を伸びやかに駆けるあの爽快感は、他の誰にも味わえない素晴らしいモノであると思います。こういうモノに、私は大変憧れてしまうのであります。苦労には憧れませんが、付いてくるのだから仕方がありません。もはや私にとってそんなことはどうでも良いことなのです。

だから、たとえビーエムが足付きツンツンでも、取り回しが腰をイワしそうなほど重くても、構わないのです。 だから、ああ、早くツーリングに行きたい!のであります。




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