ふたり
タンデム日和


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高速道路を走る女の子バイカーというのは、なんと格好いいことだろう。少々ニーグリップが甘かろうが、速度が80キロであろうが、「ステキ」の三文字につきる。

それをだね、800ccのチョイ旧ドイツのオートバイで、2人乗りときたらもう。映画みたいだね。
ステキ・ステキ・ステキ!それは、わたし。

超美人の女子を後ろに乗っけて、奈良をかっ飛ばしてきた。「高速のってええん?!」と目を丸くする彼女に、言葉ではなく体験で応えてあげた。

渋滞の国道をクリアしてゲートをくぐる。加速車線で3速、ひっぱって4速、またたく間に100q/h。

トンネルに入る。次々に過ぎ去るオレンジの光、異次元の世界。トンネルを抜ければ、空の青と山の緑が迎える。空気が変わった。

ひょっとして、こわがらせちゃったかな。と気になったけど、コーヒーを飲んだ後、一緒に歩く彼女の鼻歌が、ワントーン高くなっていた。わたしは、それが一番うれしかった。




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