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CXのエアコンは、単に欧州製と言うだけでなく、亜熱帯に近い日本市場を考慮して開発したものではない事や、彼の地の涼しい夏に合わせて?開発したと思われるほど冷房容量も不足しており、この為メンテナンスが悪いと冷房能力が極端に落ちます。後に輸入されたアラブ仕様でも、事情は大同小異です。使用頻度にもよりますが、理想的には5〜6年、最低限10年を目処に分解・清掃を行うと見違えるように能力が回復します。
エアコン不調は安全運転にも大きく影響し、肉体的にも精神的にも<百害あって一利無し>です。自動車機器の中では比較的構造が簡単で、原始的とも思えるほど単純な構成ですので一念発起、点検・修理に挑戦してみては如何でしょう。
冷えない原因はいろいろ有りますが、その代表的なものとしては・・・ @冷媒ガスの減少 Aコンプレッサーの不良 Bエキパンの詰まり C室内エアの内・外気切り替え不能 Dエバポレーターの汚損 Eユニット内の冷・暖房切り替えフラップ不調 F各種センサーやリレーの不良 などがあります。 ガスを補充しても冷えない場合はABを疑い、ベルトの張りが正しく、コンプレッサーも回り、ガスも適量あるのに冷えない症状が現れたときはBC、CXでは特にDEに多くの原因があります。散発的に不調が現れるようであれば、電気系に原因があるようです。接触不良やセンサー類の作動が不確実になるからであり、これらの不良部品を交換する事で、嘘のように回復します。 ●点検の始めとして・・・ @エアコンONでコンプレッサーは回るか Aエンジン冷感時であっても、エアコンONで冷却ファンは低速で回るか B室内のエアコン送風機は正常に機能するか C内・外気の切り替えはモーター駆動で完璧に作動するか D噴出し口の切り替えは手動で正常に作動するか E温度調節が機能するか(設定温度になってコンプレッサーが切れるか) F冷房最大時にコンプレッサーは連続運転するか G冷房最大時には自動的に内気循環モードに切り替わっているか H冷房OFFの時、外気導入で暖房の熱風が出てこないか これらを点検し、不具合の有るときは原因を特定し、修理をした上で分解・清掃及び組み立てに入ります。 ●対策として・・・ @コンプレッサーが回らないときはコンプレッサー・クラッチを点検しますが、簡便な方法としてはクラッチから出た赤い配線をバッテリーへ直結し、クラッチが作動すればOK、あとはベルトの張りを正しく調整し直しておきます。また、コンプレッサーの点検で忘れてはならない事に、コンプレッサー・オイルやスニソ・オイルの補充があります。古くなったエアコンではこれら潤滑剤減少の危惧があり、コンプレッサーや冷房サイクル内の保全には欠くことの出来ない点検です。 AエアコンONでファンが回らない原因は配線の断線やコネクターの接触不良、リレーの不具合がありますので点検の上、原因を特定します。 B送風機が回らない原因としてはSWの故障、断線、コネクターの脱落や接触不良、モーターに付随した抵抗器の断線などがありますが、意外な原因としては稀にシロッコ・ファン内部に枯葉やゴミが堆積し、回らないなどと言うことも有りますので要注意です。 C内・外気の切り替えはモーターによるフラップの開閉で行いますので、モーターが正常に回るか、樹脂で出来ているウオームとラックギアは欠けていないか、を点検します。 D噴出し口の切り替え不良は、ワイヤーの外れやフックの欠損を確認し、スムースに作動するようグリスなどを塗っておきます。 E温度調節の不良はエバポレーターの直近にある棒状の温度感知器の不良か、温度調節用の可変抵抗器(ボリューム)の磨耗による接触不良です。 F冷房最大時に連続運転をしない原因としては、可変抵抗器の不具合やサーモスイッチの不良、圧力スイッチの不良などが考えられます。 Gこの時内気循環モードにならない原因としては前出のモーター不良やギアの欠損、可変抵抗器の不良があります。 Hいくら冷房運転を続けても、同時に暖房が掛かっていたのでは冷えないのが道理です。多くのCXに共通する不具合の筆頭ですが、エアコン・ユニット内の冷・暖房切り替えフラップの不調が原因となります。このフラップは金属製の板で、表面にスポンジを張って密着性を確保しているのですが、ご存知の通り古くなったスポンジはボロボロに剥げ落ちて、その目的を果たすことが出来ないのです。また、CXのヒーターユニットには、一切バルブの備えが無く、夏でも室内ユニットの内部には高温のLLCが最大循環するので大変具合が悪いのです。熱水遮断用フラップが不調では暖房を最大にしながら、か弱い?冷房を目一杯働かせているような状態ですから、その効果は推して知るべしですね。対策としてはバルクヘッドから出ているヒーター用のゴム配管を切断してバルブを新設するか、切った配管をエアチャンバーに直結してヒーター・ユニットを迂回させる方法があります。後者は寒くなったら元に戻す手間を伴いますが、冷却系の圧力変化による二次災害?を予防できる利点があります。(詳しくはシトロパパのHP参照)ボンネット内側にある外気取り入れ口周囲のスポンジが老化していると、エンジンルーム内の熱気が室内へ取り込まれ、冷房に不都合を来しますので、隙間テープなどで補修します。 以上述べた事の他にも多くのご指摘があろうかと存じます。 エアコンの専門家のご意見も是非お聞かせ願いたいところで、 当BBSでは皆様のご経験など、ご披露下さるようお待ち申し上げております。拙文が多少なりとも皆様のメンテナンス計画のお役に立てれば幸いです。 |
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