シトロ菌感染記録
−シトロエンノススメ−


その10.バッテリー・キルスイッチ


国産車のオルタネーターは能力に余裕があるものが少なく、バッテリーの容量にしても比較的小さいものが多く見受けられます。欧州車は一般的にバッテリーの容量は大きいのですが、走行速度が低く都市部での慢性的な渋滞など日本での使用を考えると、発電容量に不安がありそうです。古くからのベテラン運転者はダイナモ!の発電不足や、品質の悪かった昔の電池を労わる意味から停止時のライト消灯やワイパー停止など、涙ぐましい努力をしたものです。何時の時代もバッテリーは過酷な条件で、こき使われているのですね。







現代に於いては発電機や電池の性能が飛躍的に向上したとは言え、夏季はエアコンや冷却ファンなどがフル稼動ですし、冬季は寒さによるバッテリーの能力低下があり、決して問題が解消した訳では有りません。春秋でも都市部の慢性的な渋滞やオーディオ始め、カーナビなどの快適装備が満載で使えばそれだけ使用電力も多大に成り、充電が追い付かない事も念頭に置くべきです。ましてや週末だけしか乗らないような使い方や、使用過程のバッテリーにとってはとても過酷な条件に変わり有りません。







オルタネーターからの充電系配線も熱害と経年変化で劣化しますし、ワイヤーハーネスやコネクターの酸化や緩みでも電気的抵抗値が増大します。ワイヤーは絶えず振動や温度変化を受け、外気に晒されるなどの悪条件も重なり、僅かな漏電も始まります。古い欧州車や電装品の多い車では、バッテリーの暗電流も無視できませんね。これらを防ぐ最良の方法は徹底的な暗電流の低減と、僅かではあっても漏電の 原因を特定し対処する事ですが、相当な根気と忍耐、それに多くの時間が掛かります。







そこでこれらの問題を多少成りとも解決すべく<バッテリー・キルスイッチ>を取り付けてみましたレーシングカーやバイクでは当たり前の様に付いているスイッチですが、市販車には電気的に種々記憶しておかなければならない電子機器が多数存在する為もあり、キルスイッチの装備が成されていない事は御承知の通りです。これまで予防的措置として、車庫に入れるや即バッテリーの端子を外す事が習慣になって いましたが、外し忘れやスパナを狭い隙間に落す!事件からも開放されて安心です。日本のパーツ市場では国産車の信頼性の高さ故か、キルスイッチは殆ど見かける事はありませんが、ヨーロッパではスーパーのカー用品売り場でも各種見受けました。<南の島・アジト>の近くのACEという大型ホームセンターやカー用品店でも必ず見かけますが、10弗未満の格安ではあっても東南アジアやアメリカ製の、見るからに工作精度の悪そうなスイッチでした。







今回取り付けたSWは、ヘッドライトやフォグランプ、航空機の着陸灯でも有名な独逸ヘラー社のキルスイッチです。工作精度も上々で、廻した時の感触も申し分無し、ディーゼルエンジンの始動に際する大電流にも絶えられそう。ディーゼルエンジンでは始動大電流が問題で、一般的に出回っている簡便キルスイッチの購入を躊躇っていたのです。無論ガソリン車であっても始動電流や走行時の充放電には電気的抵抗値が高くては問題になりませんし、接点不良など論外ですね。



CXに取り付けるに当たってはマイナス端子が奥まった場所にあり、左フェンダーにも覆われている為にギリギリのスペースでしたが何とかクリアー。(写真参照)ガソリンエンジンではバッテリーのサイズも小さいく、取り付けに当たってはCX・Dより余裕がありそうです。使用した限りでは、電流のON/OFFも完璧で、ONに際してスパークの類も出ていない模様です。これで駐車中に放電して<突然死>などと言う悲劇からは免れられそうです。取り付け場所の工夫次第では、副次的効果として盗難防止にも役立ちそうですね。



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