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シトロ菌感染記録
−シトロエンノススメ−


その17 ヘッド・インスペクションホールガスケット交換


先月ヘッドのOHを実施した事は既にレポートしましたが、セオリー通り?OH時に無交換だったヘッド横に開いたインスペクションホールのカバーガスケットからLLCが滲み出しているのを発見しました。シリンダーヘッドやタペットカバー、オイルポンプへの配管、給・排気マニュホールド、ウオーターポンプなど、ヘッド周り一連のガスケット交換をしましたが、インスペクションホールカバーは問題が無かった為に手付かずでした。旧いなりに夫々がバランスしていたガスケットの負担が未交換の弱い部分へ集中し、LLCが滲み出したと言う訳です。この症状≪弱い部分へ応力集中≫はLHMの油圧関係でも良く経験しますね。LLC漏れの量は僅かで、下回りを覗いた時に極僅かオイルパンに赤い雫が垂れているのに気付く程度でした。LHMの緑色と識別を図る意味から、LLCはトヨタ系の赤色を使用しているので容易に区別がつきました。目に見えるような減り具合ではないのですが、物は序と!交換しました。


フロントフードから見てエンジンヘッドの左側面にあるインスペクションホールカバーです。野球のホームベース型をして、5本のボルトで固定してあります。このカバーの右下からLLCが滲み出てエンジン下部のオイルパンへ滴っていました。(写真1〜2)

 


準備するのはガスケット本体とシール用の液体ガスケット、スクレーパーやスチールウールなど極一般的なものばかりです。始めにLLCを抜きますがエンジンブロックのドレンプラグを外すと一気に排出できますが、その時スターターモーターにLLCが掛からないようにビニール袋で被っておくと安心です。勢いが収まったところでサブタンクのキャップを緩めて抜け切るのを待ちます。(写真3〜4)

 


ラチェットレンチでボルトを緩め、カバーを外します。外れ難い時は無理をせずに剥離剤などを掛けて気長にやりましょう。カバーを開けるとヘッドのウオータージャケットが覗けますが、丁寧に何度も洗浄を繰り返した積りだったのに赤錆だらけで仰天です。歯ブラシなどを使って届く範囲の汚れを綺麗に掻き出します。外したカバーも綺麗にしますがワイヤーブラシやスクレーパー、スチールウールなど総動員です。特にガスケットの接触面は丁寧に錆や水垢を落としておきます。(写真5〜8)

   


いよいよヘッド本体のガスケットを剥すわけですが、エアクリーナーや吸気パイプ、ヘッドからのブローバイガス・リターンパイプもそのままで、何も外さずに作業が可能です。しかし熱膠着した古いガスケットはそうそう簡単には剥がれてくれません。やっとの思いで綺麗にしても最後に残ったガスケットの薄幕?が難物でした。カバーの下方に堆積している『削り節』はガスケットを剥いだ残骸です。ひたすら擦り落してここまで綺麗にするのに2時間以上!腰は痛くなるわ、指は痺れるわで、作業開始前には楽勝と踏んだ己のズサンさに意気消沈。暫し休憩の後、気を取り直して続行です。水道ホースを突っ込んで、この際『仇討ちもかくや』とばかりに高圧洗浄開始。リザーバータンクからのお淑やかな洗浄に比べ、効率の良い事と言ったらありません。エンジンブロックのドレンから盛大に排水されて、細かい砂や鉄粉まで!出てきました。メンテナンスに終わり無し…。(写真9〜10)

 


ここまで来れば一安心です。ガスケットの取り付けに掛かりますが、写真の如くディーゼルエンジン用には2種類あります。我がCXは円形と長方形の組み合わせタイプでした。開けてみるまではどちらのタイプか判別不能です。また、ガソリンエンジン用もカバーは同じくベースボール型ですが、ガスケットの形は3〜4種類も存在するようです。どちらも基本的には同じエンジンからの派生ですから、余り神経質になる必要はありません。要はLLCが漏れなければ良いのです。単純な造形なので、市販のガスケット用紙を切り抜いて自作する事も可能ですね。次にガスケットの接合面をシリコンオフやシンナーで充分に油分を落し、液体ガスケットを塗りつけて取り付けます。締めつけトルクは2kgですから、締め付けすぎには充分留意します。心配の余りどうしても締め付け過ぎる嫌いがありますが、アルミヘッドは柔らかく、ネジ溝を潰したら余計な作業が増えて大変面倒な事になりますので、充分過ぎる程の注意が必要です。これで目出度くガスケット交換の完成です。(写真11〜12)

 


指定濃度のLLCをサブタンクからピンク色の!レベルまで注入し、その後エア抜きをしますが、エンジンブロックとウオーターポンプ取り付け部分の両方からエアが抜けるまで確実に冷却経路に混入した空気を排出しておきます。ラジエター上部にもエア抜きコックがあるタイプでしたら、ここからのエア抜きも忘れずに実施します。写真は夫々のエア抜きバルブやボルトを示します。エンジンを掛けて、交換したガスケット部からの漏れがない事を確認して終了です。念の為に2〜3日走行した後でLLC規定量の再確認と交換したガスケットやドレンボルトからの漏れが無いか点検すると完璧です。(写真13〜17)

    


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