シトロ菌感染記録
−シトロエンノススメ−


その18 メータークラスター脱着・LEDランプコンバート


暫く以前からイグニッションキーの鍵穴照明が不点灯になり、夜間の始動に不便を感じておりました。電球の交換には『メータークラスターの脱着』が必要で、面倒でもありそのまま使用していましたがトリップメーターの照明も暗く感じるようになり意を決して交換です。この際好都合とばかり省電力・高輝度・低発熱が謳い文句の『LEDランプ』にコンバートしてみました。


今回の難関はメータークラスターの脱着です。実はこれまで如何にしても計器本体が外れず、気になりながらも長期間放置していました。作業は最初に正面と下側のネジを外して上部カバーを外します。剥き出しになったクラスター上面の2個のクリップを押しながら外し、フレキシブル配線盤の後部に接続してある3個のコネクターを引きぬきます。次に右奥の2極コネクターと左側の単線丸型端子を引きぬいてスピードメーターのワイヤーも外します。メーターワイヤーはエンジンルーム内バルクヘッド近辺にも中間コネクターがあり、2ヶ所で外すことが可能ですので、こちらも外すと作業性が各段に良くなります。これで準備完了、メーター本体を前方へ押し込むようにしておいて、手前側を持ち上げて注意深く取り出します。(写真01〜09)

        


メータークラスターが単体で取り出せたら、室内へ持ち込んで汚れを綺麗に拭き取ります。長年の使用に伴いスピードメーター・レンズカバーや時計などのメーターガラスの内側は想像以上に汚れていますのでガラスクリーナを使って丁寧に磨きます。クラスター本体も汚れを落とし、スピーメーターケーブルの軸受け部にはグリスを塗布して動きを良くしておきます。 (写真10〜21)

           


ここで重大欠陥を発見!お気に入りのJaegerAutoClockの短針が、取り付け挿入部分で破断しています。ポリプロピレンらしき材質は従来から接着困難…。取り敢えず瞬間接着剤で補修してみましたがやはりダメ。ホットボンドとて相手が小さすぎて物理的に無理があります。半ば諦め気味・ダメ元とばかりにホームセンターへ。ありました『プラスチック用・ポリプロピレンが接着できる・ボンド・GPクリヤー』なる物を発見です。最近の化学は長足の進歩です。早速購入して修理に取り掛かります。細かい作業の上に接着するまで固定の必要があり、写真の如く空き箱にマチ針を思いつきました。これで一晩放置したら完璧に補修可能になりました。 (写真22〜23)

 


いよいよ電球の交換ですが、最近注目の小型ランプの代名詞と言えばLEDですね。省電力・高輝度・長寿命と3拍子揃ったスグレモノです。特に発電容量に不安のある旧車にはまさにピッタリ。チリも積もれば…ではありませんが電気系を労わる意味からも細かい積み重ねがモノを言います。我がCXにも早速『4連タイプLED』を試用しました。今回は中心のマイレージ・トリップメーターと左右にある時計・燃料計などを明るくする目的で都合3箇所の交換です。すべてウエッジタイプのフィラメント3Wクラスですが、点灯時には結構な発熱量があり、触ると火傷するほどです。ご存知のようにシトロエンのメーターは『常時照明』が一般的で、昼間にあっても点灯しています。これで電力消費も激減し?発熱の心配もありません。しかも白熱電球より白色光で、グリーンのキャップを透過しても照度アップで所期の目的達成です。球切れなど、交換の手間が省けるのも何よりです。次なる目標はルームランプのLED化。どなたか共同で4cmのフェストン球を造りませんか? (写真24〜26)

  


最後に特に注意すべき点として『フレキシブル配線盤へのコネクターの差込』を指摘しておきます。経年変化が原因で、往々にして顕微鏡的な発錆が見られ接触不良も起し易く、何度も抜き差しするとフィルムが剥がれて導通不良の原因を引き起します。同じラテン系のマセラティーでは度々接触不良を起し、導通確保に苦労したものです。取り扱いには十分注意して丁寧に抜き差しする事が肝心です。外した際にはフレキシブル配線盤を接点復活在で清浄にし、多極コネクターにはCRCなどを吹きつけてスムースな動きを確保することがダメージの未然防止に効果的です。 (写真27)




これでメーターも綺麗になって気分も一新です。明るくクッキリ見える各指針や文字・数字には、大袈裟でなく新車の頃の感動すら思い出したものです。特別な技術は何も必要ありません。根気さえあれば誰にでもできる『メータークラスターのOH』、是非挑戦してください。


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